先日「正しいメガネ」を作ってもらうための治療に行ってきました。
アメリカでは一般的にメガネを作る時は検眼医という資格を持った
先生が検査をしてメガネを作ってくれます。
日本では、お店の売り場の一般人が目の検査をしてメガネを作るのが
一般的ですが、私が先日お世話になった先生は日本では珍しい検眼医
の有資格者でした。
パソコン作業が続いたりなど、眼を酷使すると下まぶたがピクピク
痙攣してしまう症状が少し続いていたので、紹介してもらったのです。
私は昔から視力だけが自慢でして、1.5と2.0の見え過ぎでこれまで
きていました。遠いところまでよく見えますが近いところがだんだん
見にくくなってきているので、新しいメガネを作ることにしたのです。
この先生によると、本当の意味での「正しいメガネ」とは、視力補正器具
として優れているという他に『からだの健康を好転させる』メガネ。
はっきり見えることはもちろん、それに加えて『体の不快感や疲れや痛み
などが消滅するメガネのこと』である、ということでした。
ユニークなのは、その日に検眼しメガネをすぐに作らないところです。
1回目は、検眼して見え方の傾向を探ります。
そしてまずは見え方や目の傾向を修正するような訓練用のメガネを
しばらくの間使って、健康な見え方の目にしてゆきます。
訓練が終わったところでもう一度検眼をし、そこでやっとメガネを
作る行程に入ります。なのでメガネを作るために何度か通うのです。
下記は眼がいかに健康を大きく左右するか!?の生理学的な説明です。
〜東京眼光研究所の資料から〜
●目は脳から発生し分化した器官であり「脳の一部」「脳の出先機関」
であるといわれており、眼=脳であると考えられる。
●目から脳に与えられる情報量は,1秒間に約400万個であるが、
眼の次に大きな情報量を与える耳については約8000個にすぎない。
眼は脳と同様に全身の健康を大きく支配している。
●脳神経は絶えず眼の動きの影響をうけており、眼の異常は脳神経の異常
を招き、自律神経失調となる。
●たとえ視力は悪くなくても、眼に脳神経の作用を乱すような不自然な
緊張状態があれば、自律神経の平衝失調となり、肩こりや頭痛腰痛など
全身の疲れの原因となる。
●遠視、乱視、斜視、などは、必ずしも視力低下の原因とはならないが、
不自然に緊張した眼であり脳神経の作用を乱し健康に悪影響を及ぼす。
検眼医の先生は長い時間をかけて、私の目を珍しいやり方で検査して
くださり、「どんな目なのか」を診断してくださいました。
視力の良い人は最初はいいけれど、近くが見えにくくなってくると
全身の状態に変化が起こるので、特に注意しなければ駄目です、
と言われました。
そんなにしっかり見る必要のない所まで、昔からの習慣でしっかり
見ようとしてしまう為、常に目が緊張状態になって交感神経が活発に
なり過ぎてしまうそうです。
なので、今日は遠くまで見えないような「わざと近眼にするメガネ」を
訓練用にお借りしてきました。遠くがぼやけて近くがよく見えます。
これで目が常に緊張することをやめる習慣をつけるのです。
一緒に検査に行った(-◎_◎-)は昔から近眼でメガネをかけています。
先生から「あなたはとても良い眼をしていますね」と褒められてました。
不思議〜!昔から、私は視力が良くていいわねという評価をもらってて、
(-◎_◎-)は近眼で目が悪いという立場だったのに、これまでの常識とは
違う事を言われたので、お互いにおどろきました。
貸していただいた訓練用の「わざと近眼にするメガネ」をかけて、
5分から10分ほどで肩こりや首の堅さが柔らかくほぐれてきました。
ピクピク痙攣していた左の下まぶたもぴたっと止まりました。
このような改善が見られた場合は、視力が原因の症状であると
いうことが分かります。
以前、免疫の分野で著名な新潟大学の安保徹教授と一緒に研究実践
しておられる福田稔先生の昔の師匠であるという浅見先生のビデオ
を見たことがあります。
井穴刺絡(せいけつしらく)を症状をなくすための有効な東洋的
アプローチ法として広められている内科医の先生です。
ビデオの中で、脳卒中の患者には「メガネを作り替えなさい」と指導
している、メガネを変えただけで脳卒中でおきた症状などが消える、
と説明していらっしゃいました。
私も過去にまぶたを整形した直後の方の施術を請け負ったことがあり
ますが、そういった方が眼筋に打った麻酔の影響で手術後に一時的に
手が上げにくくなったり、全身の状態に影響が現れるということを
何度か観察してきました。
今回の検眼医の先生との出逢いも、自らの身体を使った体験でも
また色々と勉強になりました。
早くメガネが完成しないかとまちどおしいです。