今日は「酒向先生の誕生日会」という名目で、医療&治療家 メンバーが集まり飲み会がありました。
写真はもうシンデレラタイムに近づいていたために、メンバーがほとんどいなくなった後だったのですが、20代〜60代の蒼々たる面々があつまっていました。
針灸師、歯科医師、外科医、セラピスト、などなど、皆んなそれぞれの専門分野で、それぞれ違ったアプローチをしている濃いメンツが揃いました。
人の身体と向き合っていると、年月を重ねれば 重ねるほど「自分は何もコントロールできない」 「私達はただのサポーターにすぎない」 ということをはっきりと知るようになります。
若い頃(なりたての頃)は、治療をした事で良い結果が出ると「もしかしたら自分ってすごいのかも」と錯覚する こともよくあります。
でも、年月がたってくると、よりいっそう自然(=体)に 対する尊敬の念が高まり、ただただ敬服するようになります。
これが皆の共通点でしょうか。
骨髄と血液のスペシャリスト
誕生日を迎えた医学博士の酒向猛先生は、『隠された造血の秘密 腸管造血説と幻の造血幹細胞』 の著者です。
血液は骨髄で造られるという骨髄造血説が定説となっていますが、骨髄造血幹細胞はその機能は確認されていても、形態学的には完全に確認されているとは言えない状態にあるそうです。
最近の幹細胞研究の進歩により、骨髄以外の多くの臓器にも 造血幹細胞が存在することが証明されてきたのだそうです。
著書の題名にもある腸管造血説は、30年以上前に生物学者の千島喜久男博士が唱えた「千島理論」の一部。
筆者は、医学の閉塞状態を改善するために、医学や生物学の基礎理論を根本的に再検討することの必要性を述べています。
難しい本ですが、とても興味深い内容が書かれています。