私がまだ若かりし頃のお話......ちょうど就職して1年たったくらいの頃のことです。
ある日、上司の一人が私に話しかけてきました。なにか、奥歯に物が挟まったような言い方をしていて、ストレートではなかったので、はじめは「何を言ってるんだろ??」と思っていたのですが、どうやら、私の行動に関して注意を促したいのだな、ということが少したってから徐々にわかってきました。
で、最後に媚を売るようなあいそ笑いをしながら、えへへ、って話しを終えていました。。。
その時の出来事で、ものすごーく反省したことを、昨日のことのように覚えています。“反省と後悔” という感じで、大きく現実が揺さぶられたのです。
それはなぜかというと、私がそれまでの人生でいかに「大損をしていたか」ということが発覚したからです。
他の人は、ダメだしをくらったり、怒られたりしていたので落ち込んでいる同期がほとんどだったのです。けれども、私は怒られたことがあまりなかった。
他の人は、ちゃんとダメな部分をその都度ストレートに修正してもらうことができてたのに、同じ新人なのに、私はしていただけてなかったんだ!!
ストレートに注意したりダメだしすることを躊躇させてしまうような『何か』を私が持っていたために、周りの上司や先輩が、注意しにくかったのかもしれません。
これは、非常に大きな損失です!そうやって周りの人がいろいろと助言したり注意してくれたりするチャンスって、そうそう沢山はないから。
・あきらかに新人のとき。
・何か、やったこと無いことをスタートさせるとき。
・新たな計画をたてているとき。
・人生の見直しをしているとき。
そういう時は、状況をわかっている周りの人がいろいろと助言してくれますよね。非常にありがたいことです。
とはいえ、いくら親切な人であっても、そういうステージにいない人に対して、やたらめったら注意したり助言したりすることはしないでしょう。相談を受けたらするでしょうが、何も言われてないのにダメだしとかは、あまりしないですよね。
でも、新人のときって多くの人から助言がいただける。怒られることがあっても、それは指導の一環だし。自分が先輩になったり上司になったりしたら、指導してもらえるチャンスも減ってしまいます。
それなのに、私はあまり怒られていなかった!
これはも〜、ショッキングな発覚です。
弱々しく見えたから注意しづらかったのかしら?逆に性格がキツそうでコワかったのかしら?高飛車な女だとおもったのかしら?おバカで言ってもわからないと思われたのかしら?
とか、いろいろと反省したり分析してみたものの、はっきりとした理由は、わからなかったです。
そこで、新人だった私はある決心をしました!!『今年は、周囲の人から叱咤激怒していただけるような、 そんなジブンになるぞ!』って。
その為には、まず素直にならなくてはなりません。間違っている私に対して、何かを言ってくださっている、その行為にたいして、“感謝の念” を即座に持つことにしました。そしてもちろん、それを態度に表すことも。
その様に行動するよう心がけていったところ、先輩や上司のみなさまに、キツく指導していただけるようなジブンに変化してゆけた、と思います。
そんな若かりし頃のできごと......
でも、それは今でもかわらずに大切にしている考え方のひとつです。
特に、最近では自分よりだいぶ年下の方からも、何かの機会にアドバイスをいただきたいなと思うことが増えてきました。だから、なおさらそういった気持ちを意識してゆきたいと思うのです。
『成長したければ、Mになれ!』これは、ある男塾の指導者の言葉。聞いたときに「だよね!」と共感しました。
鞭で打たれることを喜びとすべし!ってことですね。ほんとうに、今いるステージから大きく飛躍しようとしているならば、周囲の人の助言は “珠玉の言葉” となります。
だからこれは、ムチではなくて『愛』だ、というふうに受け止めた方が、ジブンの成長の糧になりますね。
全ては自分がどう受け止めるか(認知するか)で未来が変わってきます。
若かりし頃の私のように怒ってもらえない人も、逆に、めちゃ怒られてばっかりの人も、どちらの場合でも、周囲の人の助言を『愛』として喜んで受け止めてみる。(どう考えても愛じゃないっしょと思えたとしても!)
“珠玉の言葉” たちは、積み重なってゆき、やがて自分にとっての大きなベネフィットとなってゆくことでしょう。