「いかに自らの精神の状態が家族に影響を与えるか」、というテーマでお話したいと思います。
3ワンの末っ子、ハンナが9月22日に旅立ちました。(ハンナ過去記事)
これまでかわいがってくださった皆様に感謝いたします。
12歳になっても毛艶が良く毛量も多くて腸の状態が最高にいい。獣医師さんからもいつも褒められていたほどの健康優良児。興奮し過ぎての心臓発作でした。あまりにも急で未だに信じられないくらいです。
家族を失ったショックでしばらく食事も喉を通らず、鬱状態というか放心状態が続きました。
それは残された犬や猫も同じ。彼らもまた、シーンと静まりかえりご飯もふた口ぐらいなめただけで残してしまいます。悲しすぎて食べられない様子。
中でも、最も繊細な弟犬アシュレィの具合が悪くなりぐったりしてしまいました。下痢と発熱が続いて、食べ物を食べられないばかりか、水を少し飲んだだけですぐに吐くようになってしまいました。
獣医さんで検査してもらうと肝臓機能が少し弱くなっていた。でも他には明らかな原因もわからず点滴をしました。
そして、家で薬を服用させながら療養することに。断食は動物にとっての療養だからいいとしても、水を飲めないとなると問題です。
元気がなかった犬たちが元気になったのはなぜ?
この様な状態だったのですが、たまたま仕事で出張の予定が入っていたのです。母親に家に泊まりにきてもらい犬猫の面倒をお願いしなくてはなりませんでした。
きょうだいを亡くして、食事も喉を通らないくらいショックを受けてる犬猫を置いて出張にいくなんて。行くべきかどうか迷いました。
が、しかし。母が我が家に到着したとたん、いつものパワー全開な犬らしいテンションで喜び迎えていました。
今までぐったりシーンとしてたのは、なんだったのか!?(@@)
それで私は、後ろ髪を引かれるような想いをいだきつつも、出張へと出かけたのです。念のために獣医さんの住所や行き方を書いたメモを残しておきました。
ところが。。。
出掛ける前のあのパワー全開のテンションが、私が家を出たあとも続き、ご飯は毎回完食!「食べないとか下痢とかどういうこと?まったくないよ?」と母からメールがありました。おまけに「お菓子ちょーだい」ってしつこいのよ〜、とも。そして母とおもちゃで遊びまくっているというのです。
こ、これはいったいどういうことか。
共感力で鬱がうつってた
ここまで読んでピンときた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうなんです、残されたワンニャンは「私に共鳴していた」だけだったのです。私が食事も喉を通らず放心状態で呆然としていたので、その状態にみんながなっちゃっていたんですね。
母が家にきたことがきっかけで、ワンニャン達もふと我にかえり元の彼らに戻ったというわけです。
さらに、私が家を去った事で共感しなくてすむようになったから、元気でご飯も食べられるようになったんですね。
あのまま、ず〜っと精神が落ち込んだ私といっしょに過ごしていたら、残された犬猫も本物の病気になってしまってたかもしれません。
たまたま出張が入ってて、悲しみに打ち拉がれる私や主人と離れることができ、本当によかったです。不幸中の幸いでした。
家族に健康でいて欲しいと願うなら
アシュリィーの再検査のため、一週間後にまた獣医さんで検査しました。血液検査も正常!すっかり元気で投薬も終わりになりました。
「先生、先週の病状は、アシュレィーに私の鬱状態が影響してしまったからかもしれません」と告げました。
すると獣医師の先生からこんなことを言われました。「この子達は飼い主さんの顔をよく見てますからね、いつも笑顔でいてください」と。
先生から患者さんへ深刻な病の宣告をするときには常に、このことを飼い主さんにお願いするそうです。
たとえば癌だとわかってお母さん(飼い主)が悲しみにくれていると、犬の癌が悪化するので「明るく笑顔でいるように」と指導する。なぜならば、飼い主さんがそれをできない場合は、ペットの病気が進行してしまうから、と教えてくれました。
この先生はハンナを看取ってくださった獣医師で、私のその時の精神状態のこともわかっています。その上で「笑顔でいてください」というアドバイス。
いやはや、これは無理難題でございます。
悲しくても笑顔でいる術なんてあるのか
愛犬を失って悲しみにくれて放心状態で鬱っぽくなってしまう。
これをやってはいけない禁止令がでたんです!めっちゃ難しいです。これ。
でも、私自身も他のワンニャン達に迷惑がかからないように、そうしたいと思いました。
顔だけ笑顔を作ったままを維持するのはむずかしそうだから、心から笑顔でいなくてはなりません。こんな時、どういう気持でいればいつも笑顔でいられるのか。。。
私は「誰かを失って悲しくてぽっかり心に穴が空いたときは、そのままにしていればいい」という考えでした。擦り傷のようにやがて心の傷にもかさぶたができて治癒していきます。自分の自然治癒力を信じてそのままでいればいいと。
でも、家族に悪い影響が出てしまうのであれば、自然に治るまま待つのではなく、気持を入れ変える工夫をせねばなりません。
どのように考えを変え、気持を入れ替えたのか。そのことは改めてお伝えしたいと思います。(これについても長いストーリーが...)
自分の心身をつねに健全にしておくことが、よきペットケアーにも繋がるのだなと肝に銘じました。
人間の親子ならさらに大きな影響が
動物と人との間でも、これだけの大きな影響が出てしまうのです。
これが、血のつながった親子や同居してる家族だったら....
子供の状態がよくないのでセラピーに連れてくる親御さんもおられます。
重大病の場合は病院へ行くべきですが、そうではなく「なんかおかしい」「病院の検査でも異常なし」。このようなシチュエーションであれば、お子様ではなくお母様がセラピーやカウンセリングを受けていただくことをおすすめします。
子供を良くしようとして、あれこれ対策を練るよりも、お母様自身が「楽しく・明るく・未来に希望を持って生きる」を実践すべく日々努力していれば、自分の心の泉が愛やエネルギーで漲ります。
それは水輪のように広がっていき、周りの人たちを健康で幸せにします。
何歳になっても人は成長をしていかなくてはいけないものですね。
それは自分のためなのだけど、「まわりの人の為」という意味合いももっているから。
だとしたら、よけいに前向きにそうしよう!という素直な気持になりますね。
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