大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

共感力がつよく敏感に感知する人たちHSP、長所と捉えて才能を活かす生き方の勧め

当社のセミナーに参加してくださる皆様がよく会場で口にされることがあります。それは、「なんかここにくると居心地がいい」「自分らしくいられる」ということ。

それは、私自身が教鞭をとるクラスだけでなく、国内および海外からの講師陣によるプロのための講習会でも同じ。

皆様がそうおっしゃる理由がわかったのが、HSPという用語を知った時でした(定義は後述します)。

私自身も当てはまります。そして周囲の多くの方がHSPであるということに気づいたのです。今日はHSPと呼ばれるようになった、とても共感力の強い体質の人たちについてお話させてください。  


追記⇨
この記事は2017年に書かれました。2022年現在HSPに関する間違った解説が多々見受けられます。誤解されて広まった理由は、病気ではないため、間違えを正す専門家がいないからです。

共感力がつよく敏感に感知する人HSP

 

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共感力が平均より高く、物事を敏感に察することができる人たちのことを、英語ではHSP (Highly Sensitive Person)と呼ぶことがあります。

直訳すると「超繊細(敏感)な人」になります。

ただ、この日本語 直訳の言い方はあまりしっくりきません。なぜならば、日本語で「繊細」というと様々な意味があるからです。

アレルギーの人などを敏感体質と言ったりしますが、HSPとアレルギーとは別に考えた方がいいです。あとは「敏感肌」などと言いますが、それとはニュアンスが少し違います。

どちらかというと、敏感という単語は「過敏に反応する」というイメージを受けやすいのではないでしょうか。

ですので、HSPを日本語直訳では理解しない方がよいかと思います。しいて言えば、


共感力が高く繊細に感知する人

 

ということになります。

このHSPという単語がアーロン博士によって提唱され始めたのは1996年のこと。

人類全体の20%ぐらいの人々がこれに当てはまることが研究により分かったのがこのぐらいの時期。

こんなに近年まではっきりと定義づけられていなかったのが不思議なぐらいです。

もちろんこれは病ではなく生物における生まれつきの体質のこと。ここ大事です!

 


✖️「性質」ではなく

◎「体質」です

 

性質は変えやすいですが体質は変えにくいですよね。

【性質】⇨ 変えられる

【体質】⇨変えにくい

性格や性質ではなく病気でもありません。(例えば、鼻が利く・IQ・左利き・など)体質なので薬を飲んだり改善したりすることはありません。

むしろHSPは才能なので、いかに上手に活用していくか!?を研究すべきことなのです。

研究によると、人間だけじゃなく野生動物の世界でも人間と同じ比率でこのHSP体質に生まれてくるのだそうです。  

HSPを長所と捉えて才能を活かす生き方の勧め

 

1996年以降はHSPに関する書籍もぼちぼち出はじめています。それらの書籍の多くは精神科医などによって書かれています。

ですので、私自身の認識とは少しずれがあります。

医師の方達はたいていの場合、重篤な問題を抱えた人を診ていることが多いからです。

私がこれまで接してきたクライアント様や治療家セラピストなどプロの受講生様たちの場合は、長所を活かせるような生活を心がけていらっしゃる方達です。

繊細さや共感力を活かしてお仕事で成功されていることも。

ただし、共感力が強すぎることで損をしている部分もある、というところでしょうか。しかしこれらは「HSPの体質を理解する」ことで、改善されます。  

 


医師が常日頃から観察しているHSPは、心身の病気を抱えている重篤な患者さん。一方で、私が接しているHSPは、共感力を活かして才能を発揮している方々。

 

 

この違いによって、かなり言い分が変わることは確かです。この点をご了承の上、読み進めてみてくださいね。

次に、共感力が強いため得するところについてお伝えします。

 

共感力が高いHSPのベネフィット/お得なところ


by Kahori Omichi

 


😊⤴️

・良い芸術に触れると喜びや感動が大きく湧きあがる。
・人の気持ちをよくわかってあげられる。
・子供のような純粋な心を持ち続けられる。
・とても良心的である。
・味覚が敏感で美味しいものを食べて感動できる。
・自然の中にいると歓喜の気持ちでいっぱいになる。
・正夢やメッセージ性の高い夢を見ることがある。
・人が大勢いる場所で輪に入れない人に気づいてあげられる。
・美しい音楽を聴くと音と一体になり高揚する。
・アイディアが湧きやすくインスピレーションに長けている。
・五感で感じる以上のたくさんのものを感知できる。
・一人の時間を充実させ満喫することができる。
・創造性が高い。
・お水が大好きで水に触れたり飲んだりすると自分を取り戻せる。
・動物や植物を愛し地球を大切に想っている。
・匂いや味に敏感なので危険を回避できる。
・共感力を活かした職業につくと成功する確率が高い

 

このようなベネフィットが挙げられます。

皆さんは上記のリストの中でどのくらい当てはまる項目がありましたか!?

もしかしたら、「子供の頃はそうだったけど、大人になってからそうでもなくなってきた」という方もおられるかもしれません。

それには理由があるのです。

生まれながらの体質が壊され、弱さとして扱われる


先に申し上げたように、全人類の20%しか生まれてこないのですから、確率的に両親がHSPではないパターンの方が多いのではないでしょうか。

そのようなケースでは、周りの人の理解を得らないことも多々あります。

 


「お前は過剰反応しすぎだ!」
「もっと気合を入れろ!」
「男らしく振る舞いなさい!

 

などと、親御さん先生などから教育されながら育つHSPの子は、かなりタフな人生になってしまうのです。

共感力が高く繊細に感知する人たちにとっては良いことばっかりではありません。才能を活かせないことは非常に辛いことだから。  

たまたま、私の周りのHSPは自分の性質を活かした職業についている人が多めなので、問題点はさほどないように見えます。

しかし、そうでなかった人たち、すなわち

 


80%の一般人の基準に合わせて生きることを強いられたHSP


は、体や心に大きな負担を抱えることもあります。  

これはHSPだけに限ったことでなく、幼少期の人間形成に大きなダメージを残す子育てになってしまうのです。

共感力が高いHSPにとって不利になること

 

by Kahori Omichi

 


 😔⤵️

・大きな音がとても苦手。
・人の痛みに同調しやすいので自分も辛くなる。
・相手の感覚を察し過ぎてしまうので過剰に気にしすぎる。
・祭り・イベント会場・遊園地など人混みでうるさい場所は避けたい。
・思慮深いが考え過ぎて決断するのが遅いことがある。
・人の悪意や暴力的思想が苦手で何日間も嫌な思いをする。
・不思議ちゃんだと思われてしまうことがある。
・緊迫した場に居続けるのは辛い。
・映画やテレビの暴力シーンや流血などを見ると心が打撃を受ける。
・アグレッシブな人にエネルギーを搾取されやすい。
・一人の時間が取れない状況が長く続くと疲労困憊する。
・想念が強い人から余計なものを「もらってしまう」ことがある。
・長時間うるさい場所に居るのがとてもつらい。
・誰かの怒りが自分に向けられたものでなくても感じてしまいつらい。

 

当てはまる項目はありましたか!?

もしたくさんの項目に当てはまるとしたら、このリストを見て「あぁ、私ってHSP的な要素が多いのかもしれないな〜」ということがわかります。

「HSP的な要素があるから今まで辛かったんだね」ということが理解できると、次に同じ出来事に遭遇しても辛さが薄まってくるのではないでしょうか。

ちなみに、各項目のところに「by Kahori Omichi」と入れたのは、医師とは違う考えのところがあるため注意を促すためです。

大勢の人と接してきた経験則と自らの体験に基づいているものです。  

決めつけをしないことが大切


「私はHSPだから!」ということを、あまり強く思い込むことはおすすめできません

例えば、左利きの人の中にも「左手が楽だけど右手も普通に使える」「訓練でゴルフだけは右利きにした」「すべて左だけどご飯だけ右手で食べる」など、バラエティーに富んでいます。

HSPも体質なので、いろんなパターンがあります。強度の違いもあります。

「共感力は高い方だけどHSPではないと思う」とか「高いレベルの共感力で外出が億劫なほど」という人まで、1から10のレベルに分けられるほどの差があります。

「体質はHSPだけど性格に芯の強さを持ってる」「HSPの共感力で人を巻き込むのが上手なカリスマ」など、アグレッシブなパターンも。

逆に、良さを否定され続ける境遇で暮らし続けるならば、心身を病んで弱くなってしまう人もいるでしょう。

ですので、HSPかどうかについては、「そんな感じ、うんうん、わかるね〜」ぐらいに受け取りましょう。

何故ならば、HSPが受ける不利益を知った後は、防御したり対策を練ることができるから。

その上で、HSPのお得なところをもっともっと生かすことができる。

そういう工夫を、暮らしや社会生活に取り入れることで、「弱点」とか「短所」がどんどん薄まってきます。

なので、あまり「私はHSPよ」と、思い込みすぎないように注意してくださいね。  

このHSP情報だけには気をつけて!要注意!

 

HSPに関する少ない情報の中で、このように提唱している人を見かけました。これは間違った情報です。注意してください!


✖️「HSPはスピリチュアルなことをするといい」


私は長年のセラピスト経験から、この意見だけには反対しています。

おそらく、英語から日本語に訳されたときに、そのまま正確に訳したことによる間違えなのではと思います。

「スピリチュアル」という言葉の意味合いが日本ではちょっと微妙すぎるのです。これをよく念頭に置いておいてください。

 


「スピリチュアリティーを高めること」と、「スピにハマること」は全く別物です。

 

欧米で「あの人はスピリチュアルだ」というときは「精神性を高めることに切磋琢磨する人」のことを指しています。

つまり意識が高い人です。

ですが、日本では科学的に認識されていないことに傾倒しすぎている人のことを指す場合がほとんどです。「アチラの世界に逃げ込んでいる人」と言った方がいいでしょうか。

それに対して、欧米でいうスピリチャルな人とは、精神性を高めつつそれを現実社会に落とし込んでいる人、という意味になります。人から尊敬されるような人。

このような観点から見たとき、「HSPの人はスピリチュアルなことをするのがいい」という記述には同意し兼ねます。

私の意見は真逆。

HSPの人はもともと五感が敏感で、見えないことにも共感力が強いため、作り話や確定されていない怪しげなお化けの世界に誘い込まれてしまうと、普通の人(非HSP)以上に悪影響を受けやすいのです。

考えても仕方がないこと。
わかっていないこと。
お化け。
死後の世界。

そのようなことは放置するに越したことはありません。

そこに囚われた生き方をすると、物理的な世界で豊かな人生を歩みにくくなります。(チャネリングを日常的にしている人で、人間関係やお金や健康に問題がない人を見たことがありますか?)

ちなみに、全人類の80%である一般的な人(非HSP)が遊び感覚でスピにはまっても打撃は少ないです。

80%の非HSPなら、興味ある期間だけの娯楽として終わらせることができるのです。

ですが、HSPの場合は違います。

 


長所をオカルトではなく現実世界に落とし込む

 

これが幸せに生きていくための重要なポイント。

生まれつき目に見えないものを感じられているのだからそれはそれで置いといて、そのHSP的な長所をオカルトではなく現実世界に落とし込むことが幸せに生きていくための重要なポイントになります。

例えば、子供達のコックリさん遊び。

 


80%の非HSPの子供は「きゃ〜!」ってスリルを楽しめるかもしれないけど、HSPの子はほんとうに何かの想念に憑依されしばらく自分自身に戻れない、といったことが起こる可能性ありです。

 

 

だから、わざわざそのようなところへ足を突っ込むことはしないに越したことはありません。

大人になってもそれは同じです。

 

共感力が高いHSPにとって理想の仕事と成功


共感力が高いHSPの人たちは、創造的な暮らしをしていく方が成功できます。

 


豊かなインスピレーションを現実世界に落とし込むことです。

 

「創造的に暮らす」とは、自分のインスピレーションを絵に表してみたり、作品を作ったり、文章にしてみたり、曲を奏でてみたり、DIYをしたりなど、いろいろと考えられます。

そのような仕事が合ってるという意味ではありません。

職業人としての生き方のことです。

世の中にはHSPの長所を活かせる仕事はいっぱいあります。クリエーター系のみならず、接客業、お客様のために最良のものを見つけてあげること、相手の良さを引き出すコーチ、スーパー秘書、起業コンサルタント、などなど。

HSPの人は辛いと感じてしまう仕事はしない方がベターです。才能が壊されてしまうから。

✖️大きな音が繰り返し鳴り響く場所に長時間過ごす必要がある仕事とか、怒りや緊張が横行している職場などです。

 


どちらかというと、職種ではなく「環境」が合うかどうか?の方が重要になってきます。

 


辛さがひどい職場に長期い続けると、体と心が蝕まれる感覚が普通以上に大きく、悪い意味でのインパクトを受けます。

例えば、販売員の方ならば、大きな音が鳴り続ける家電量販店は地獄のような職場になるかと思われますが、住宅街の中あるお花やさんの販売員なら辛さを感じることなくお仕事がしやすいのではないでしょうか。

共感力が高いという長所が活かせる職場で働いたり、創造性を発揮していけるのが理想です。

長くなりましたので、この部分については、また改めて書かせていただきたいと思います。

何か気づいたこと、腑に落ちたこと、こんなパターンもあるよ、など発見がありましたらメッセージやコメントをくださいね。